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石触徘徊人+g

gecko2005.exblog.jp

瑞牆山の情報など(石と言葉と微かな光)

カウントゼロ

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雨上がり
荒川沿いの道をバイクで走ってるときのこと。
横断歩道にある黒いものを避けつつチラッと確認。
カメ?
カメなの?
カメだ!
カメが横断歩道を渡ってる!
その先でバイクを止め横断歩道まで駆け戻る。後から来た車はカメをぎりぎり避けて行った。
しかしカメはすでに轢かれたのだろう、甲羅後ろが割れていて肉が見え血が出ていた。
だがまだ生きている。
土手まで運んでそっと置いた。体長25cmほどのクサガメだった。
カメは雨を待って隅田川から約200m程離れた荒川へ渡ろうとしたのだろうか?
たかだか200mとはいえ段差もあるし土手もある。それに道路。
この状態だと生き延びることは難しいだろう。
「ちょっと遅かったね」

バイクに戻って走り去りながら思う。
「かわいそうだったなぁ せっかく横断歩道を渡ったのに轢かれちゃうとは」
「万が一生き延びたとしても‥」
カメがじわじわと干からびながら死んでいく映像が一瞬浮かぶ。
「‥・・・」
バイクをターンさせた。

カメを荒川に繋がる水路の側まで運び草むらの中にそっと置いた。
それが恐らく無駄なこととは思いつつ。

年間数万人の交通事故死が起きても車は減らない。
みんな車が必要
生きていく上でと言われれば、そうかもしれない
だから多くは事故という形で事件は扱われる
犠牲者の口は保険金で塞がれる。
批判する者も車の恩恵を避けては生きていけない

でも
カメに車は必要ない
カメは横断歩道を手をあげて渡れない。
カメは保険金ももらえない。
カメは事故にあってもカウントされない。

本当の犠牲者たちは
カウントゼロ

だからちょっとこの日は安全運転を心がけました。
次はウサギが飛び出してくるかもしれない。
by gecko-2005 | 2016-06-30 15:32 | 僕らはみんな生きている