ブログトップ

石触徘徊人+g

gecko2005.exblog.jp

瑞牆山の情報など(石と言葉と微かな光)

瑞牆の岩塔 天鳥岩

瑞牆の岩塔 ①天鳥岩あまとりいわ

岩塔度(ニョキ度) ★★★
ロケーション(達成感)★★★
難しさ(アプローチ含めた総合グレード)★★★

選択岩塔の条件(定義ではない)
ニョキッとしてること。
クライミングしないと上に立てないこと。
上に立って気持ちよい場所であること。

2015年8月
初登ルートの南面から登る。
ボルト連打の人工ルート3P約100m
各ピッチに5.6〜5.7ぐらいのフリーが少し入る。
e0010166_13254764.jpg













最初に訪れたのは数年前、ハイラインの偵察の為だった。
イメージしたラインの流れは大変で凄くて怖くて、まだこれをやるには早いという印象だった。
瑞牆の岩塔のほとんどが連立して立っているのに対して、この天鳥岩は周りに目立った岩塔もなくよりその高さを際立たせている。
長いアプローチ(2時間半ほど)
ピークに立つだけでも大変なクライミング(2〜3時間)
ラインを張る労力と資材運搬(50mのロングライン)
そして圧倒的な高度感のなか渡りきる力(実際のハイライン高度は50mほどだが見渡す高度感がすごい)
いつかこの岩塔にラインが張られ凄まじいロケーションのなか歴史が作られる日は来るのだろうか?

                ⇩天鳥岩北側(ハイラインイメージポイント)
e0010166_14002906.jpg
⇩西側ボルトラインは右のスカイライン
e0010166_14003209.jpg

さて、そんなわけでクライミングの対象としてはそんなに興味がなかったわけだが
ハイラインの対象として一度ピークに立っておきたかった。
あと岩塔好きだし〜ってわけで簡単なボルトラインから登ってまいりました。
アプローチ等詳しくは『瑞牆クライミングガイド上』にて。
岩塔南側に回り込むとリングボルトが打たれてあって、すぐそれと分かった。
1P目
迷わず登り始めるがボルトは浅打ちのうえ錆びて腐りかけている。
2本目が折れたら多分1本目も墜落に耐えられない。
いきなりピンチとなるがスロームーブと念力?で高度を上げ、表れたクラックにカムを入れホッとする。
傾斜が落ちたところから左にイワタケの乗ったスラブをフリーでチムニーに入り込む。
その上が台座と呼ばれる大テラスとなっていた。
2P目
いきなりハング越えとなる。
頼んでもしかたないボルトにとりあえず自分の時だけでも抜けないよう「たのむよ〜」と声をかけつつ素早く越える。
このへんのボルトはほとんど浅打ちだが岩が乾いていることもあり、まずまず効いている。
時々間隔が遠いところもあったが概ね快適で、なんだかビックウォールでも登っている気分。
最後左にトラバってハンギングビレイポイントに着いた。
3P目
薄かぶりのところをまっすぐ登ると傾斜が落ちスラブのフリーとなった。
たぶん簡単なのだがアプローチシューズなので緊張した。
(なにしろ浅打ちリングボルトだからね)
少し離れたところに最後のボルトが打たれていた。
そのボルトは、そこまでルートを作った開拓者とは別の人達で彼らはその一本だけを打ち足して初登した。
別冊太陽「日本の秘境」より)
その初登の人達はそこまですでに出来ていたボルトラインを使いながら登った。
にもかかわらず、地上からボルトを連打して最後の暖傾斜までたどり着いた人達のことを「アホなこと」とこき下ろしている。
最後フリーではなく人工で登ろうとしたことに対してではあるが、なんだかね〜時代の変革もあるしね〜
なんだか消費税分だけ払って俺が買ってあげましたみたいな態度だけどね。
まあいいや。
そういった諸々含めてお陰様でピークに立てました。
それに久々のボルトルートもフリーでは不可能なライン登るから、なかなか楽しかった。
(ヴィアフェラータだれかどっかに作んないかな)

岩塔の上はいつも絶景だがこの天鳥岩はさらに絶景だった。
やっぱり高いって気持ちいい。
↓取り付き。岩が湿っててボルトが錆びている。
e0010166_15260008.jpg
↓1P目
e0010166_15281285.jpg
2P目
e0010166_15263287.jpg
2P目ハング
e0010166_15231514.jpg
e0010166_15274809.jpg
e0010166_15265694.jpg
↓ピークからパノラマ
e0010166_15284226.jpg
↓ラッペル2回で地上
e0010166_15295769.jpg


by gecko-2005 | 2015-09-10 15:50 | 岩塔めぐり