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石触徘徊人+g

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瑞牆山の情報など(石と言葉と微かな光)

しじま左スラブのトラチャン

2009/6の記事

しじま左スラブ

最初にこの壁をタイヘイさんと見上げた時、確かこんな事を話した気がする。
「どうですか?」
「少なくとも我々が登る壁では無いな」
「じゃあ、他の人にここで開拓のイロハを」
「バカにするなって怒られちゃうよ!」
「確かにね~」
それほどに、登攀対象としては興味に欠ける小さな寝た壁だった。
しかしお盆の暑さに、だらけた気分で再び訪れた時には丁度手頃な開拓対象に思えた。
左のミゾを私とツコリンが右のフェイスをタイヘイ、トミズカ組で調理にかかった。
タツヤさんの冷えたビールの差し入れを受けたりしながら
コケの下から壁が表れ、両ルート共ラインとしては出来上がり、後日完成した。
一つ後算だったのは両ルート共予想外に難しく、面白かった事だ。
「誰だよ5.6とか言ってたのは!」
我々の目利きの甘さに苦笑した。
結局右ラインは難しくタイヘイさんが片付ける事となった。
「こらこら」

しじま左スラブのトラベルチャンス 5.11b
e0010166_14563001.gif

見た目はやはりしょぼい。
壁も登るところだけコケが落とされているのがナンダカ適当だ。
「でもまあやってみるか」ぐらいの気持ちにしかならないだろう。
しかし、出だしいきなり悪い。
下から細かく拾っていくか、やや右からザックリ入るかだ。
ここで、あるいはやる気にスイッチが入るかもしれない。
縦方向の小カンテを足で上手く押さえ込みつつ細かいカチを拾って最初のパートを終える。
次が核心。
右に行けばあっさりと面白さを含めて終わってしまうところ
ほぼ直上してから右に抜ける。
実はここはどうやって抜けたのかよく憶えていない。
とりあえず動かせる手足で、そっとあきらめずにバランスをつなぎながら
足をスタンスにあげていく。
よく分からないけど落ちてないから登れたみたい、という感じで終了した。
すごく難しいクライミングをしたようでもあり
実は全然なんでもないクライミングをしたようでもある。
登れた心地良さはなかった。
ただ、誰かにやらせてみて「だろ?」
っていう共感がほしかった。
しょぼい壁だからしょぼいルートしか作れないとしたら
ただ石っころにかじりつくだけのボルダリングなんて遊びは流行らなかっただろう。
これぐらいの長さも面白い。そう思えなくはない気がした。
残念なのは最後右に逃げれてしまう事。
今はまだコケが残っていて右は違うかな?と思うだろうが
右抜けラインが定着するのも時間の問題だろう。
ボルト位置でラインを示す必要性があるかもしれない。
体感グレード5.11b

誰かやんなさい!

by gecko-2005 | 2009-06-21 23:50 | トラベルチャンス