ブログトップ

石触徘徊人+g

gecko2005.exblog.jp

瑞牆山の情報など(石と言葉と微かな光)

登り語り その2 込め手

込め手(gomete)
5.12a B+NP  2007/5


e0010166_14562127.gif


このラインはほぼチョーサイコールーフの
開拓も終わりかけた頃に泰王中心で掃除、
設定がなされトライされたのだが
核心となるワイドフィスト部分の解決に手こずり
泰王は「あげる!」
と一言いい残してさっさと岩塔から去ってしまった。
(待って~行かないで~)
人様が手を付けたボルトルートを貰うのもどうか?と思ったが、
最後の課題だし、皆いなくなったし、やるしかあるまい!
と登っておくことにした。
問題の核心部は微妙なところでフィストが決まらず
とりあえず力で攻めてみることにした。
極悪ムーブに思えた核心部は、
掃除不足が明らかだった。
いつもながら半端な掃除が手間を増やしている気がするが
掃除をやりすぎても
「そこまでして登りたいのですか~?」
といった何か責められるような岩の声が
聴こえたりするものだから始末に悪い。
まあ、私の本音は「そこまでして登りたいよ!」だが。
その核心部のクラック内は良く掃除してあったが
クラックを挟み込む右手部分はイメージになかったのか
ザラザラしていて止まらなかった。
で、そこを丁寧で早い、魂の掃除人である私がゴシゴシすると
右手ピタリ!安定ムーブをこなす事が出来、
気合いを入れるでも、叫ぶでもなく、静かに初登する事が出来た。

だいたい総じてこの辺の岩はやや風化気味で
フリクションが安定するまでにしばらくの時間が必要となる。
つまりグレードが確定するのに、本当はもっと時間が必要だと言う事だ。
グレードは最初の悪い記憶が残っているためか5.12bぐらいかと思ったが
その後再登したカネゴンが5.11?と言いかけて笑ったように
フィストのかかり具合によっては5.11dぐらいかもしれない。
まあ、とりあえず5.12aとしておこう。
多分3登しかされてないと思うが、評判は上々
傑作という程ではないが足を使えないフィストで体を上げるムーブは
唯一で面白い。

出だしはクラックを使いつつ膨らんだ岩の上に立ち込む。
次いで左斜めに走るフレークを辿り
ハング下に走る切れ切れのクラックを右に返せば
核心部のフィストハングである。
ここまで逆Zライン。
助走としては手強い。
核心のフィストはサイズが決まればラッキー
合わなければ有無を言わせず力でねじ伏せよう。
甚だ不本意ながら私もそうした。
因みに『込め手』というネーミングは
その理性を無くした罪悪感ムーブのイメージ
『手込め』からきている。
岩溝から「堪忍して下さいまし」という声が聴こえてきそうである。
(嘘だと思うなら登ってみな!)
クラック(正確には割れ目ではなく溝だけどね)に立ち込んで
左のスタンスに立ったら一呼吸つける。
クラックにキャメの赤を決めたら上部は確実に行こう。
微妙なバランスを要求される気を抜けない切り返しは
何故ボルトがこの位置なの?と思わせるだろう。
(何故って、ただ単にこの辺だろう感覚で打ったから?
まあ、ここまで来れるクライマーには問題無いだろう)
最後右に抜ければセンターテラスだ。
短いながら総合力を使った心地良さが程よい疲労感となって終わる。

尚設定ルートはセンターテラスに行かず、さらに上部に伸びている。
上部ハング左をクラックを使って越えていくのだが
クラックに不似合いなボルトのうえ、
最後木の根を掴むムーブに自然になってしまう。
たぶんテラスで終了とした方が気持ちいいだろう。
因みにここのグレードは5.10dぐらいだろうか?

込め手(gomete)
ちょ~サイコールーフの岩塔で一番のお勧めです。

(過去記事から再利用しました。しかも別ブログ)
by gecko-2005 | 2009-02-18 22:09 | 瑞牆のルート情報