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石触徘徊人+g

gecko2005.exblog.jp

瑞牆山の情報など(石と言葉と微かな光)

v.sノミ、シラミ

つゆ 

雨がつづく

むしあつい〜

岩場
ダニの季節

つなわたり
蚊のこうげき

なんでこんな環境に甘んじているのだろうと思う今日この頃
エアコンのスイッチが敗北ポイントを刻んでいくかのようにすら感じる。

あ〜楽しい時間を満喫してたときもあったな〜

たとえば
ネパールの山々を歩き回っていたとき。
村々で娘に迎えられ(やや虚言癖あり)
神々の山嶺を眺め
時間は限りなくあって
「明日はどこまでいこうか」 なんて。

じゃあなんで、それをつづけなかったんだろう?
なんでくたくたに疲れていたんだろう?
どうして都会で住む事を選んだのだろう?

想い出は美化される。
記憶はつらい事から順に消去される。
(でも本当につらい事は消去出来ない)

あれは随分遠い昔の話し。
ネパールのジョムソンにて同じ宿に停泊することとなった。
理由はぎっくり腰。
痛めた当初はここまで歩いて来た道をまた歩いて戻るなんて考えられなかった。
ジョムソンには軽飛行機が飛んでくる。
天候次第、不定期の定期便だ。
それに乗りたい〜!
ピューっとヒマラヤを越えて、こんなところからおさらばするのじゃ〜
そんな希望を持って腰の治療に努めていた。

しかしなんだって、そんなに疲れていたのだろう?
連日秋晴れがつづき、ニルギリの山は美しく栄え
ツル達がはるかな群青の空に舞い上がる姿は地球の存在さえ実感出来た。

なのに

ぎっくり腰‥これは大きなマイナスポイントだろう。
蓄積された疲労‥これも大きい。
あとは‥あいつらだ!

ノミ そして シラミ

やつらはマイナス2000ポイント!

そいつらはジョムソンにたどり着く数日前から現れたと記憶している。
やたらと痒い夜がつづいていた。
ノミはシュラフの中でピョンピョン跳ねていたのですぐ分かった。
もちろん日本でノミに喰われた事などないので、最初は
ノミを追っかけ指でやっと押さえたときにはちょっとした感動もので
ぎゅっと押さえて、そっと離した指の下からビョ〜〜〜〜〜ンと
弾けて逃げられたときは「お〜〜っ!」
とさらに感動したぐらいだった。
ノミは指で押さえたぐらいでは平気!爪でつぶさねば!
ノミをなんとか退治し、シュラフも干して安眠出来ると思った。
しかし、痒い夜は終わらなかった。

まだ何かいる。

夜中シャツを脱ぎ、シャッを裏返してヘッドライトで丹念に捜した。
そしてわきの縫い目あたりに、白くぶよぶよとうごめくヤツを発見。
その横にはびっしりと卵が並ぶ。
声にならない悲鳴をあげた。

シラミだ!

その気持ち悪さときたらエイリアンのタマゴ以上!
リプリーが火炎放射器で容赦なく焼き殺すシーンがしみじみ共感出来る。
(映画エイリアン2だったか?)

とりあえずライターを手にとりシラミだけ焼き殺す。
翌日シャツを炎に投げ込みたかったが、旅はまだつづく。
考えたすえ、また着る事にした。
e0010166_225236100.gif

↑シラミシュラフ(製品化出来ないかな?)

結局飛行機は飛んで来る事はなく。
また歩いてポカラまで戻る事となった。
腰はなんとか治ったものの、数ヶ月に及んだ登山からつづく
疲れの蓄積は極限まできていた。
旅の終わりは辛い日々だった。

あれだけ長く旅していて、いろんな事が毎日起きた。
なのにノミ、シラミの記憶はしっかりと残っている。
なんだか終わってみれば奴らとの日々も楽しかったような気すらする。

意外とカワユイんだよね。

>想い出は美化される。
記憶はつらい事から順に消去される。
でも本当につらい事は消去出来ない<

さて、さて、
どちらだったか?
by gecko-2005 | 2010-07-09 23:03 | 僕らはみんな生きている