ブログトップ

石触徘徊人+g

gecko2005.exblog.jp

瑞牆山の情報など(石と言葉と微かな光)

v.sオオスズメバチ その2

やつらの攻撃はすでに全開!
恐怖の羽音と共に身体にバシバシと体当たりしてくる。
針をこちらに向け毒を散布しながら体当たりしてくる、その攻撃は凄まじい。
我々の防護服は駆除業者が着ているようなしっかりしているモノではなく
ただの雨具にゴム手袋ゴム長靴、顔には麦わらの上からネットを被せただけ。
止まられて刺されると雨具は針が突き抜ける!

我々二人は背中合わせにやつらに対峙すると、
唯一の武器バトミントンラケットを構えた。
師匠は逃げるという選択肢は最初から持っていない。
何故なら、その場所は民家近くの畑の中、
住民に許可を得てのハチ捕り。
この状態で逃げ出せば、興奮したハチに住人が襲われる恐れがある。
残された道はやつらの壊滅あるのみ
刺されないように、常に動き続けながらラケットを振りつづけた。
そのたびに確かな手応えがラケットから伝わる。
しかし、攻撃は休まる事なくつづき、永遠に感じる。
武器がラケットしかないのは
食用を目的とした蜂の子捕りは殺虫剤を使う事が出来ないから。
生き延びるためにはラケットを降り続けるのみ。

e0010166_224154100.gif

↑これが戦いのイメージ

『明日に向かって撃て』ラストシーンのブッチ&サンダンスと騎兵隊の戦い
あるいは一乗寺下り松、吉岡一門との戦いの宮本武蔵
男は何故か無謀な戦いに心が躍る。
「そりゃややややや!!!」バシ!バシ!
ラケットを振り続けながら師匠を見ると
あれっ!師匠〜!
すでに師匠はラケットを捨て、しゃがみ込んで巣を激しく掘り出そうとしていた。
流石師匠〜って早くなかネ?まだやつらの攻撃は続いっとるっちゃ!
私は師匠の捨てたラケットを拾い上げると二刀流で
向かってくるやつらをひたすら叩き落とし師匠の援護につとめた。
すでに限界は超えていたのかもしれないが、まだやつらが向かってくる限り
手を止める事は出来ない。
こちらの力も尽きかけたとき、ようやくやつらも数が少なく攻撃も弱まってきた。
最後の攻撃を確実につぶしていく。
ラケットを振る動きに無駄がなくなり何故か無感覚に似た感情。
気がつけばもう飛べるやつらはいなくなり、
足元には累々とやつらの屍が重なっていた。
そして師匠は大きな固まりの巣を抱き抱えて笑って立っていた。

その晩、湯のみを持ち上げる事が出来なくなる程疲労した私は
次の日岩場に連れて行かれた。
トライしたルートは嗅覚派師匠作の11c
しかし、少し前に小川山の『たまご13c』のムーブを軽く解決し、
調子は悪くなかったはずなのにムーブがこなせず敗退。
この11cはたまごより難しか〜
「ハチ捕りなんか行くから、そげんことになるとよ!」
と筋肉派師匠に責められガックリ。
だけどここまで自分を追い込んだ事があっただろうか?

昔読んだ漫画にこういうのがあった。(けっこううろ覚え)
プロレスラー力道山が弟子入りしたジャイアント馬場の
練習をじつと見守る。
そして何かを思いついたように馬場をある一室に押し入れ
手足に重いバーベルを結び付けこう言う。
「この部屋から出てこい」
しかしバーベルは重く動けない馬場。
そこへ力道山は蜂の巣を部屋に投げ入れ部屋を閉めてしまう。
馬場に襲いかかるハチ達、このままでは死んでしまうと思い
ハチにぼこぼこに刺されながらも必死になってバーベルを引きずり
部屋から脱出する馬場。
そして力道山から必死の力を学ぶのだった。

もちろん純情派の私はその話に疑問など持たなかった
(今でも)
そんなわけで今でも思うのだ。
必死の力を出せば、その晩お茶が飲めない(なんの格言にもなってない)
でも、そんなクライミングをしたいと思っている‥‥。

それから期待していた精力剤としての効果だがサッパリでした。
でも、蜂の子美味しいよ〜蜂酒も強力!

e0010166_23414590.gif

↑バター炒めかピラフがいける!
e0010166_23415612.gif

↑サナギにしてこの怖さ!
by gecko-2005 | 2009-12-28 01:09 | 僕らはみんな生きている