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石触徘徊人+g

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瑞牆山の情報など(石と言葉と微かな光)

鷲の再生(たいした話しでもないのにだいぶ長くなる)


十一面末端壁 鷲(田吾作) 1982.10.17 F:A 加藤泰平 諌山憲俊

1P目 5.11a5m 2P目 5.10d35m 3P目 20m 5.9

岩と雪98号より

 

 加藤泰平(2009.5ネパールヒマラヤ、クワンデにて死去、長らく私のBad(Best?)パートナーだった)

カッコして(田吾作)とあるのは最初に人工(エイド)で登られた後でフリー化されたためルート名も変更したためであろうと思われる。

途中経過として1P目が5.11aから5.10dにグレードダウン(岩と雪121号付録ルート図集)

現在最新のトポ(瑞牆クライミングガイド上)によると1~2P目を通して1Pとして5.10dと記載されていて

『コーナーが草だらけで長らく登られていない』とある。


そう、このルートは現在平日でも訪れるクライマーが絶えない人気エリアでありながら

クラッククライマーの人気エリアになる前に自然に還ったため、今や誰も登ることのないルートとなってしまったのである⤵︎


 数年前に末端壁上部にある、やはりアプローチが悪く誰も登らない泰平さんの遺作

トラベルチャンス(5.11b F:A 加藤泰平 平松啓伸 1985.11) の下部にルートを開拓して

マルチルートとしてトラベルチャンスを復活させたいと思っていたところ

同じ試みをすでに始めていたガメラがお膳立てしてくれ、ルートを完成させることが出来た。

ルート名はガメラ曰く『帰ってきた田吾作』

「え~ダサい!?でも…納得かも」

泰平さん自身が当時田吾作と呼ばれていたらしい。


 そして、加藤泰平が寂しげに見上げた草ぼうぼうのコーナークラック、鷲(田吾作)が次の課題として思い浮かんだ。

「あれの再生は俺の仕事かなぁ」そんな気がした。

だって『鷲』の下を通る度に泰平さんの寂しげな顔を思い出すのもイヤだしね。

それに自然に還るのは、そういうルートが持つ宿命だと思っていたけれど

近年のクラッククライマーの増加を見ていると、もう一度再生させて

そのルートの価値の是が非を時の移り変わりに問うのもいいかなって思ったりしてね。


 さて、さすがに30年ぐらいの間放置されていると岩茸は立派に育つは

草がぼうぼうで根っこは泥で潤ってるは、苔と地衣類は存分にはびこるはで

掃除は新ルート開拓以上に大変だった。

(おかげで指がつる癖がついてしまった⤵︎それでも7割ぐらいの仕上がり?)

2P目は泥が詰まっているものの登るのに支障がない程度には落とした。

1P目(当初の2P目)終了点にボルト1本打ち足し

出だしのボルト3本は打ち換えた(3本目リベットボルトは60mロープラッペル用にあえて残置)

途中のハーケンと旧1P目のビレイ用ハーケンとカラビナは撤去

出だしの外れそうなガバボールドは既存ルート保護のため接着剤で固めた。(個人的にはグルーイング反対!)

*(まだ外れる可能性があるので必ず1本目のボルトにクリップを!)

あとはもしかすると貯金箱のテラスと呼ばれた1P目終了点を復活させるかもしれないけど

*(1P目は35mあるので60mロープだとロワーダウンができないため、3本目のボルトで一旦切る必要がある)

でもとりあえず登れるのであとは各自掃除よろしく!


 さてルートだが

これがなかなか内容が良い!

今まで登れなかったことが残念なぐらい面白い。

旧1P目はガメラの怪しい情報だと簡単だと言ってたけど、なかなか悪い。ホールドが一部欠けた可能性もある。

グレードは5.11b 核心部は5mぐらいで、そこを抜けるとこれが貯金箱?と思われる深いポケットで休める。

旧2P目は変化に富んだコーナークラックでグレードは5.11aぐらいだけどクラックの総合力が足りないと辛いだろう。

その1Pと2Pを通して1P目とした。グレードは5.11c 35m 終了点小テラスあり

2P目はルート名の由来にもなった鷲型フレークのレイバックから右にトラバースして大テラスへ 

5.9+ぐらいだが少々ボロいので手元足元注意がいる。


まとめ

1P目5.11c 35m C05-4×2+C05-1 (最後傾斜が落ちてからも意外と長い)

2P目5.9+ 20m C05-4(あくまで参考程度に)

ルート図は瑞牆クライミングガイド上巻を参照にしてね

 

 最後に

基本的に人様のためにクライミングに関わる気はないのでルートの再生も自分のため。

よって折角自然に還ったものをまた荒らしてとか言われたらごめんなさいだし。

ご苦労様って言われても、それは違う気もするが感謝はしておきたい。

手伝っていただいた方々や一緒に登ってくれたうちださん

そして何より泰平さんと諌山さん。


でも、草をひたすら掘り出しながら掃除に没頭していると、まるで田吾作だよなと思えてきて(農家の方すみません)

泰平さんと諌山さんの楽しげな会話が聞こえてきて、それに加われた様な気さえして結構楽しかった。


 泰平さん待たせたね、次はいつまで続くかな?


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1P目出だし5.11b
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1P目中間部
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2P目最後の方
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貯金箱のテラスビレイ点見つけ!
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泥じゃ
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岩茸じゃ
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ずっと汚いのじゃ



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# by gecko-2005 | 2017-06-21 15:50 | 瑞牆のルート情報

ナポレオンタワー


場所 瑞牆山不動沢不動岩

5.10c  20m  078月4日 吉川弘・室井由美子F.A

ギア エイリアン緑 

ROCK&SNOW40号より)


また瑞牆クライミングガイド下によると

5.10c 30m  ギアC02-C04

となっている。


ニョキ度★★

ロケーション★

難しさ★★?


2016年5月

牛乳瓶クラックを登りに行ったときに

予定していたわけじゃなかったけれど前から気になっていたこの岩塔を登った。

パートナーはもとえさん

下部はスーパートゥルーパー5.9を登る。

瑞牆クライミングガイドによると

やさしいチムニーからカンテを回り込み…ポケットホールドにカムを入れると書いてある。

(イヤな予感)

ガイドトポからはチムニーの位置が明瞭でなくトラバースがやや下り気味になっていたためやや戸惑った。

(ほぼ水平トラバース)

この岩塔に関してはR&Sのオリジナルのトポの方がわかりやすい。(後から見たけど)

ボルトの数も1本ではなくエイドルートのボルト含め3本だった。

初登は由美子さんと吉川さん(どっちがF.A?どちらがF.Aでもとってもイヤな予感)

ギアはC02-C04となっているがフェイスに入るまでのチムニーは丸腰でいくのかい?

結構落ちるとやばい高さなのですが。

とりあえず使えそうなギアをぶら下げて行ってみる。

C2?を途中の水平クラックにセットしてチムニーを抜けエイドボルトにクリップした後

フェースに乗り込むが、ここはややトリッキーでイヤな気分も高まる。

カンテを右に回り込むとイワタケが育ち始めたスラブとなった。

あまり登られてないのではなかろうか?

さてカムを入れると思われるポケットにC02?をセットしようとするが

入らね~最悪 007.gif一応ボルトが2か所あるのでカムはあきらめる。

(ここは後から緑エイリアンと知る)

ボロいロープでカンテをまたいで落ちたくはないが

5.10cで落ちるわけないと言い聞かせて突入。

なんとかボルトにクリップ、しかしその先イワタケがさらに繁殖

やばい~!!!!

足が確信的にハンガーに乗ってました。

アウト!いやセーフ?

とりあえず落ちなくてよかったよ~

そのあとはイワタケを払いながらトップアウト

上に何にもないのであれっ?と思ったら少しトラバースした平らなところに

ボルトがありました。


下降は裏へ空中を10m程(スリング交換しました)


さて問題は岩塔としての評価だが

ルートはまあまだが、何しろイワタケが育ってやばい!

それにカンテをまたぐので落ちたくない。

掃除が行き届いてたら5.10cは妥当なところ

ギアは緑エイリアン含めて適当に幾つか持っていった方がいいかな。

ロケーションは高度感がイマイチでまあまあといったところ?

でもクライマーしか立てないピークの上は結構平らで居心地も悪くはない。

掃除をしてボルトも打ち直せば素晴らしい岩塔ルートと言えるだろうね。たぶん

今回ちゃんと登れなかったし、岩塔撮影セットも持ってなかったので

また行こうかな。牛乳瓶からつなげれば最高だしね。

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# by gecko-2005 | 2016-07-01 14:00 | 岩塔めぐり
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雨上がり
荒川沿いの道をバイクで走ってるときのこと。
横断歩道にある黒いものを避けつつチラッと確認。
カメ?
カメなの?
カメだ!
カメが横断歩道を渡ってる!
その先でバイクを止め横断歩道まで駆け戻る。後から来た車はカメをぎりぎり避けて行った。
しかしカメはすでに轢かれたのだろう、甲羅後ろが割れていて肉が見え血が出ていた。
だがまだ生きている。
土手まで運んでそっと置いた。体長25cmほどのクサガメだった。
カメは雨を待って隅田川から約200m程離れた荒川へ渡ろうとしたのだろうか?
たかだか200mとはいえ段差もあるし土手もある。それに道路。
この状態だと生き延びることは難しいだろう。
「ちょっと遅かったね」

バイクに戻って走り去りながら思う。
「かわいそうだったなぁ せっかく横断歩道を渡ったのに轢かれちゃうとは」
「万が一生き延びたとしても‥」
カメがじわじわと干からびながら死んでいく映像が一瞬浮かぶ。
「‥・・・」
バイクをターンさせた。

カメを荒川に繋がる水路の側まで運び草むらの中にそっと置いた。
それが恐らく無駄なこととは思いつつ。

年間数万人の交通事故死が起きても車は減らない。
みんな車が必要
生きていく上でと言われれば、そうかもしれない
だから多くは事故という形で事件は扱われる
犠牲者の口は保険金で塞がれる。
批判する者も車の恩恵を避けては生きていけない

でも
カメに車は必要ない
カメは横断歩道を手をあげて渡れない。
カメは保険金ももらえない。
カメは事故にあってもカウントされない。

本当の犠牲者たちは
カウントゼロ

だからちょっとこの日は安全運転を心がけました。
次はウサギが飛び出してくるかもしれない。
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# by gecko-2005 | 2016-06-30 15:32 | 僕らはみんな生きている

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# by gecko-2005 | 2016-02-01 11:23 | ハイライン

2015/8〜10 ヒメヤスリ岩
あおろら徘徊記
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ルート全景

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↑1P〜4P

*2015年〜16年の開拓記録です。
2P目のフェイス〜ミゾ(袈裟固め無限ヒザロック)は超オススメです。
最後ヒメヤスリ岩はきれいなハンドクラックを登ってロケーションの良い岩塔に立って終了です。
ルート名は開拓スタイルの迷いともやっとした気分から青空ではなくあおろらとしました。

F.A 1P,3P表 とみづか 2P,3P裏,4P,5P ナカオ 
0.P(アプローチピッチ)15m ルンゼ
1P 5.7オフウィズス12m C2-4×1
2P 5.11dフェイス〜ミゾ35m (直線30m)ボルト10本
3P表 5.9スラブ20m 左から回り込み右へダイクをトラバースしてスラブ ボルト4本
3P裏クラック5.11a25m C05-3×2+C4.C1
4P 5.11bスラブ10m ボルダーみたいなスラブ、いきなり核心 ボルト2本
5P 5.9 ハンドクラック15m C1-3×2
各Pにビレイポイント
下降は同ルートをラッペル 60mロープ折り返し
5P⬇︎4P.3P⬇︎2P(60mギリ)⬇︎1P.0P⬇︎
アプローチ時間は植樹祭広場から1時間半弱、白クマのコルやや上対岸

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アプローチP(ノービレイ)

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↑1P(短いオフウィズス)

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↑2P 袈裟固め無限ヒザロック

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↑3P

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↑3P裏のクラック

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↑4P

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↑5Pヒメヤスリ


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↑ヒメヤスリ岩



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# by gecko-2005 | 2016-01-30 15:27 | 瑞牆のルート情報

瑞牆の岩塔番外編① 十一面奥壁 
毛ガニ招き

岩塔度(ニョキ度) ×
ロケーション(達成感)×
難しさ(アプローチ含めた総合グレード)★



⬇︎植樹祭駐車場から見ると岩塔ぽいけど
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 今回は登ってはみたものの「ダメだこりゃ!」ってやつ。
つまりおすすめ岩塔条件を満たさない番外編
 場所は植樹祭駐車場からも見える十一面奥壁の右ににょっきり立つ岩塔。
Gamera氏曰く「奥壁は毛ガニにしか見えない」?
おーほんとだ!ってことで『毛ガニ招きの岩塔』ととりあえず名付けてみたりする。
毛ガニ美味しいよね〜

最短アプローチは植樹祭駐車場から十一面末端壁を通り奥壁の上部コルまで1時間半
そこから奥壁頂上まで登り(岩の間を簡単なクライミング)ロープダウンして岩塔に取り付く。
(あるいは奥壁のJoyful momentを登って取り付く)
奥壁の上から見下ろす形となる岩塔は一言で言うなら「ちんけ」で下から見上げたニョキ度は片鱗もない。
ゆるいボルダーっぽい岩塔(4mぐらいだったか?)を登るとあんまり落ち着かない岩塔上
一応カム2個使用C#2と#0.75だったかな?
すぐ側により高い奥壁があるのでロケーションもいいのか悪いのか微妙というより意味がない。
納得できずにさらに切れ落ちた側をラッペル調査などしてみるが結論は「開拓終了」「選外確定」
ようするにわざわざ登るに値せず。
下から眺めて毛ガニの爪を思い浮かべるに止めるがよかろう。
やっぱり毛ガニは爪よりカニ味噌だよね〜
⬇︎上から見た奥壁と岩塔
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⬇︎まあ気持ちはよかったけど
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# by gecko-2005 | 2015-11-19 11:04 | 岩塔めぐり
瑞牆の岩塔 ①天鳥岩あまとりいわ

岩塔度(ニョキ度) ★★★
ロケーション(達成感)★★★
難しさ(アプローチ含めた総合グレード)★★★

選択岩塔の条件(定義ではない)
ニョキッとしてること。
クライミングしないと上に立てないこと。
上に立って気持ちよい場所であること。

2015年8月
初登ルートの南面から登る。
ボルト連打の人工ルート3P約100m
各ピッチに5.6〜5.7ぐらいのフリーが少し入る。
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最初に訪れたのは数年前、ハイラインの偵察の為だった。
イメージしたラインの流れは大変で凄くて怖くて、まだこれをやるには早いという印象だった。
瑞牆の岩塔のほとんどが連立して立っているのに対して、この天鳥岩は周りに目立った岩塔もなくよりその高さを際立たせている。
長いアプローチ(2時間半ほど)
ピークに立つだけでも大変なクライミング(2〜3時間)
ラインを張る労力と資材運搬(50mのロングライン)
そして圧倒的な高度感のなか渡りきる力(実際のハイライン高度は50mほどだが見渡す高度感がすごい)
いつかこの岩塔にラインが張られ凄まじいロケーションのなか歴史が作られる日は来るのだろうか?

                ⇩天鳥岩北側(ハイラインイメージポイント)
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⇩西側ボルトラインは右のスカイライン
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さて、そんなわけでクライミングの対象としてはそんなに興味がなかったわけだが
ハイラインの対象として一度ピークに立っておきたかった。
あと岩塔好きだし〜ってわけで簡単なボルトラインから登ってまいりました。
アプローチ等詳しくは『瑞牆クライミングガイド上』にて。
岩塔南側に回り込むとリングボルトが打たれてあって、すぐそれと分かった。
1P目
迷わず登り始めるがボルトは浅打ちのうえ錆びて腐りかけている。
2本目が折れたら多分1本目も墜落に耐えられない。
いきなりピンチとなるがスロームーブと念力?で高度を上げ、表れたクラックにカムを入れホッとする。
傾斜が落ちたところから左にイワタケの乗ったスラブをフリーでチムニーに入り込む。
その上が台座と呼ばれる大テラスとなっていた。
2P目
いきなりハング越えとなる。
頼んでもしかたないボルトにとりあえず自分の時だけでも抜けないよう「たのむよ〜」と声をかけつつ素早く越える。
このへんのボルトはほとんど浅打ちだが岩が乾いていることもあり、まずまず効いている。
時々間隔が遠いところもあったが概ね快適で、なんだかビックウォールでも登っている気分。
最後左にトラバってハンギングビレイポイントに着いた。
3P目
薄かぶりのところをまっすぐ登ると傾斜が落ちスラブのフリーとなった。
たぶん簡単なのだがアプローチシューズなので緊張した。
(なにしろ浅打ちリングボルトだからね)
少し離れたところに最後のボルトが打たれていた。
そのボルトは、そこまでルートを作った開拓者とは別の人達で彼らはその一本だけを打ち足して初登した。
別冊太陽「日本の秘境」より)
その初登の人達はそこまですでに出来ていたボルトラインを使いながら登った。
にもかかわらず、地上からボルトを連打して最後の暖傾斜までたどり着いた人達のことを「アホなこと」とこき下ろしている。
最後フリーではなく人工で登ろうとしたことに対してではあるが、なんだかね〜時代の変革もあるしね〜
なんだか消費税分だけ払って俺が買ってあげましたみたいな態度だけどね。
まあいいや。
そういった諸々含めてお陰様でピークに立てました。
それに久々のボルトルートもフリーでは不可能なライン登るから、なかなか楽しかった。
(ヴィアフェラータだれかどっかに作んないかな)

岩塔の上はいつも絶景だがこの天鳥岩はさらに絶景だった。
やっぱり高いって気持ちいい。
↓取り付き。岩が湿っててボルトが錆びている。
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↓1P目
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2P目
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2P目ハング
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↓ピークからパノラマ
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↓ラッペル2回で地上
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# by gecko-2005 | 2015-09-10 15:50 | 岩塔めぐり
先日瑞牆山植樹祭エリアしじま谷に久々に行ってみた。
谷がやや荒れていた。
こういうのって開拓がわかったクライマーが入ると徐々に整頓?されて落ち着いてきたりするのだが
ただグレードやムーブを求めてくるクライマーが増えると逆に道が崩れたりするのかなぁ?
なんだか自分の土地でもないし施設でもないのに開拓発表してしまったがため管理人の気分。
よくないな〜クライミングは自己判断自己責任。人様が何をやろうとその考えを尊重せねば‥
でも他のクライマーの危ない動きを見ないようにするのがやっとでした。
(だって軽いグラウンドフォールしてるんだもん)

さてさて、そんな些細な?ことは置いといて、その日一番のビックリは終了点がご丁寧に常設されていて、それが頼りない木にスリングと使ってはいけないカラビナで作ってあったことである。
場所は『初豆』の終了地点。誰かが皆んなのために終了点を残していってくれたのだろうか?
木は2本からなので両方使えばよしとして問題は残置されてたカラビナの種類である。
カラビナはカジタの中空ビナ。当時強度不足からたしか発売後すぐさま生産中止となったものである。
カジタに限らずサレワなどの中空ビナは破断事故があったと聞く。
良識あるクライマーならラッペル残置にも使わないはずである。
まして終了点の残置ビナはラッペル用のビナと違いロワーダウンに使われる為
荷重がかかった状態で同じ箇所に摩擦がおき、ジュラルミンは割と簡単に削れてしまう。
削れた中空ビナは簡単に破断に結びついてしまう。つまり使ってはいけない。
↓これが没収したカジタのカラビナ
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こんなものを残置(廃棄?)してなにも思わない人ってなんだろう??
知らなくて?
もちろんクライミングは自己判断自己責任。
たとえどんな残置物が残されていようとも使うか使わないかの判断はその人の責任。
しかしこのカラビナが強度不足の破断事故があったとされる廃棄ビナだと判断できる人はどれだけいるだろうか?
おそらくこのカラビナを残置した人はクライミング歴だけは長いけど知識に疎くあまり登ってなかった人。
そうでなければ悪意を感じる。
もしかすると普通のビナと連結されていたから2枚掛けで設置してカジタはバックアップのつもりだったのかもしれない。しかし私が見たときはロングスリングに不必要な連結2枚掛け。さらに危険要因を増やしていた。
終了点がある便利さはもちろんよくわかる。
それに終了点はあって当然、安全で当然、なんで無いの?みたいな権利の主張に似た感覚を持っ人たちに「じゃあジムでお金を払って登っていればいいんじゃない」と突き放した考えをする気もない。
だって岩場って楽しいしジムの何倍もクライマーを育ててくれる。
そこには当然リスクはあるけどね。
自分に対して言えば、どんなクライミング行為がそこでおこなわれようと干渉するぐらいなら発表するな、ということ。
どうせ管理など出来ないのだから。
誰かが勝手に終了点を作ったところで感謝したり撤去したりするつもりもない。
(調整はするかな)
しかし今回のカラビナの件はいけません。
(カラビナ没収です)

それから
ねじねじの岩場「ねじねじ5.10a」抜け口にボルト1本打ちました。
短いから基本トップローで十分だと思うのですが、やはりリードしてみたいようです。
これは実祭そこを登ってる危ない人たちを見たからで、事故が起きるとの判断からです。
クライミングは危なくて理不尽なものだという考えは変わることはありませんが
「ねじねじ」はそういうルートではなくてもいいかな?という勝手な判断です。
やはりグレードだけで登り易さを判断材料にしてる人が多いように感じます。
ひとのルートも含めてルート開拓を手がけるときは、落ちないグレードでランナウトして「どうじゃ!」
みたいなのは気をつけてるつもりです。(かな?)
ランナウトは自分の限界グレードでやりましょうね。




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# by gecko-2005 | 2015-09-08 16:07 | 瑞牆のルート情報
トラベルチャンス
佐久志賀の岩場奥の院 
5.11a ボルト 12m?
1990年頃?
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2015年5月 
佐久インターを降りて昔の記憶を辿りながら岩場に向かった。
しかし記憶の検索にひっかかるものはほとんど残っていない。
行きつ戻りつしてるところに先に着いたトラベルチャンスハンターのもとえさんから電話で指示があった。
「左にヤギが見えるでしょ?」
牧場にヤギを見つけ、新しく出来たと思われる記憶にない道を進むと待ち合わせの廃校に着いた。
以前は岩場まで車で乗り入れていたのだが、現在は道が荒れたため途中の廃校の遺跡発掘事務所で車を置く許可を得たのち岩場まで歩くのだという。岩場まで30分ほど。
この岩場を最後に訪れてから20年以上になる。
いろいろ変わった。
街もパートナーも自分も。
その変わってしまった様々なものを抱え
変わらぬはずのルートという作品に向かい合うという行為に、いつになく岩場に向かう高揚感を感じた。
匂いや味、音や色で記憶の断片が思い出せるように
クライマーの記憶は指先の感覚とその空間の距離感でよみがえるものがある。
遠ざかり失った時間が一気に戻ってくる瞬間がある。
いつにない高揚感はそれを期待したからかもしれない。

うっそうとした森に入りしばらく行くと左手に岩場が見えた。
岩は乾いていた。思った以上にきれいで比較的新しいボルトも見受けられた。
岩場はまだ静かに歴史を刻んでいるようで、なんだかほっとした。
目指すトラベルチャンスはその岩場の右奥にあった。
あまり登られてないのか取り付きに小さな蜂の巣があり、抜け口にはうっすらと苔が見えた。
昔出来たばかりのこのルートに、泰平さんに連れてこられて登ったのだが
今となっては、その記憶はほとんど残っていない。
ルートは短いものの傾斜はけっこうある。100度ぐらいだろうか?
ボルトは大丈夫だろうか?

幾つか他のルートを登り体を岩場に慣らしたあと、トラベルチャンスに取り付いた。
傾斜はあるものの手がかりはいい。ボルトもまだ大丈夫そうだ。
ムーブも悪くない。
ぜんぜん悪くない。
まったく悪くない。
5.11の核心を待つうちに終了点に着いてしまった。
あれっ?
期待した記憶のフラッシュバックは?
何か間違えた?
「おいタイヘイ!終わっちまったじゃねーか!」

そのあと登ったトラベルチャンスハンターもとえさんも、戸惑った笑。
「11はないね〜」
出だし限定?そういえば出だし悪かった記憶があるけど見た所違うし、ルートのバランスも悪くなる。
その可能性もあるけどトポにも何にも記述なし
たぶん当時はまだ前傾壁に慣れてなくて、5.11aをつけてしまったんだと思う。
泰平さん11aが好きなんだよね。
もしかするとスタート部分でなにかしら岩に変化があったのかもしれない。
まあ、普通に登れば5.10b〜cだろうか?
しかも素直な。
いい岩場だし、気分いいルートだし不満は何にもないはずなのに
何故だか少し切ない気分。
どーしてくれる?

当時は前傾壁時代がすでに始まっていたというのに我々は毎週のようにこの傾斜のない岩場に通った。
静かな森の中で、指先とバランスを酷使するのが好きだったのかもしれない。
だが、単調になりつつある岩場で次のルートを求め尾根を越え新たな開拓が始まったころ
ツタウルシに強烈にかぶれ、自分のなかで突然の終を迎える。
岩場に近づけなくなってしまったのだ。
今回も実は恐る恐るだっのだがウルシは大丈夫だった。

*佐久志賀の岩場は当時から現在まで一般公開されていない岩場であり
地元の人の好意によって黙認されている岩場です。
岩場まで車で乗り入れることはできませんし、廃校の駐車場もスペースが限られます。
現在出回っているトポも25年ほど以前のものです。
岩場に行かれるかたは新しい情報を収集してからいって下さいまし。




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# by gecko-2005 | 2015-07-17 13:57 | トラベルチャンス
トラベルチャンスというクライミングルートについて

トラベルチャンスという同名の幾つかのルートがある。
そもそもルート名というものは人の名前と同じく固有のものとして、それとわかるよう付けられるものであるからして
同じ名前は極力避けるべきものであろう。そうでなければ分類になってしまう。
確かにそういう同名のルート名もあるのだが、必ずサブタイトルが付いていてそれと判るようになっている。
しかし「トラベルチャンス」は「トラベルチャンス」?さっぱりわからない。
困ったちゃんである。
そもそも名付けた人物が困ったちゃんだったので、みなさん納得せざるを得ない。
しかしその人物 加藤泰平さんも気にしてたふうではあったのであらためて整理してみたい。

各トラベルチャンスの詳しい記述はまた後にでも。

以下加藤泰平作、トラベルチャンスとその他のルート

城ヶ崎の浮山橋の「トラベルチャンス」
瑞牆 末端壁上部の「トラベルチャンス」
瑞牆 植樹祭エリアしじま谷 チムニーの「トラベルチャンス」
以下はFA(初登)ではないが開拓したもの
瑞牆 植樹祭エリア 「錦秋のトラベルチャンス」
瑞牆 末端壁 「鷲(田吾作)」
佐久志賀裏側のエリア 「危ないの」「怖いの」 
瑞牆 黄金狂の岩塔 「黄金狂時代」
瑞牆 植樹祭エリア 「産まれる気分」「登攀道」「込め手」「瓦クラック」「石触エレジー」「片雲」「不埒な仁義」

加藤泰平
1948〜2009 享年61歳
早稲田大学の山岳部でクライミングを始めグループ・ド・コルデC.Cウィング〜山岳同人マーモットで活動
クライミングジムウィング創設 深川スポーツセンターで指導員もおこなう。
フリークライマーとしてだけでなくアルパインクライマーとしても現役を貫いた。
2009年5月7日 ネパールのクワンデ・ヌプ(コンデ・リ)6035mで登攀中亡くなった。
娘4人を持つ普通の社会人であり知識と分別にすぐれ(‥てはなかったか)社会的常識もあった?にもかかわらず
クライミング界でその常識を表すことはなかった。
ある意味クライミング適正が大変優れていたとも言える。
わたしのベスト(orバット)パートナーであり共犯者であり尊敬を許さない人生の師匠でもあった。

グループ・ド・コルデ 戸田直樹を中心とする先鋭的クライミンググループ 瑞牆の十一面末端壁を開拓 日本のフリークライミング創世記を牽引した。
C.Cウィング 吉川弘、室井由美子、トキオとその周辺の人たち 小川山、瑞牆不動沢などの岩に生息。人知を超えて見事なクライミングライフ。
クライミングジムウィング 墨田区菊川の象印ベビーの社内にあった。 室井トキオ、金子ユキオ、三由ナオ、河村ジロー、大島じろう、プロボルダラーKEIなど濃すぎるメンツが凌ぎを削ってた伝説のジム 外から覗いて引き返した者多数


以下はトラベルチャンスの謎を泰平さんに尋ねたときの回答文。
ほぼ原文のまま

 嘗てグループ、ド、コルデという山登りのクラブがあった。
古いクライマーなら1976年のチャンガバン南西岩稜の初登攀や
瑞牆山十一面岩末端壁のクラック群を
開拓したクラブとして憶えているだろう。
しかしそれより「コルデ」と言えばやはり戸田直樹であろう。
1979年にアメリカはヨセミテ/コロラドから
彼の地のフリー&クリーンクライミング&ボルダリング
といったクライミングスタイルを持ち帰り、
日本で実践した伝説的名クライマーである。

その頃のコルデには、
あまり知られていないもう一人の名クライマーがいた。
そのもう一人の名クライマー平松啓伸と私は
大変に気の合うパートナーであった。あの頃私は、
もうボルダリングしかなくなっていた戸田さんとは
主に三峰でボルダリングをし
別にロープクライミングは平松と二人でよく出かけた。
その頃に、あるきっかけから今後ルートを新たに作ったら
全て「トラベルチャンス」と名付けようと約束した。
もうその頃には我々は
殆ど新ルートを作る事は無くなっていたので、
城ヶ崎の浮山橋で、瑞牆の末端壁上部で、
そして佐久志賀の奥の院でと
合計3本のトラベルチャンスが作成され、
その後はもう無い筈であった。

何の因果か、今頃になってナカオマサキに乗せられ
瑞牆山の芝生広場近くで
ついつい幾つかのルートを新規作成してしまった。
しかし、平松との固い約束があるので、
全てのルート名は「トラベルチャンス」としなければならない。
友との約束を破っては信義に悖る。
というわけで大変ややこしいことになってしまったが、この際
「チムニーのトラチャン」とか
「ダイワハウチュのトラチャン」とか
「しじま谷のトラチャン」とか
「しじま左スラブのトラチャン」とか呼んで
区別して下さい。私事によって皆様にご迷惑をおかけし大変心苦しい、深謝。
請う ご厚情 m(_ _)m 
2001.4.1 加藤泰平

う〜ん 2001.4.1って日付が気になるけどね
で? あるきっかけって何?
そこは謎のまま。

*さて、ここまで書いていくつかの疑問が生まれた。
浮山橋と末端壁上部、佐久志賀のトラベルチャンスは平松さんとの元祖トラベルチャンスだから、どちらが先に登ったかは今となってはどうでもいいとしよう。
問題は佐久志賀裏側のエリアにつくられた「危ないの」と「怖いの」だ。
これは確か平松さんとの密約のあとに作られたもので泰平さんFAだったはず。何故トラベルチャンスではない?
もしかすると二つともトラベルチャンスで「危ないの」と「怖いの」は形容詞だったのか?
そして本人も作ったのを忘れていたか、発表出来ないエリアだからあえて書かなかったのか。
となるとトラベルチャンスは全部で9本ということになる。
どうでもいいような疑問は残るが泰平さんの遺作でもあるから調べとかないとね。

因みに「トラベルチャンス」の元の意味は
『クイズ!100人に聞きました』などのTVの方ではなくラジオの方らしい
「明石家さんまのラジオがきたぞ!東京めぐりブンブン大放送」の人気エロ体験談コーナーだった「トラベルチャンス」の事であろうか?

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# by gecko-2005 | 2015-07-09 21:22 | トラベルチャンス
最近はいろいろと思うところあって更新することもなかったのです。
あまりに軽い「いいね」の氾濫
不確実でノーリスクな批判の拡散
そんな世の中を肯定することはありえないにしても、だいぶん慣れてきました。
でね、またちょっと書いてみたいとおもいます。
言葉にする意味としない意味、プラスマイナスゼロならそれで十分かな?
山に登って下りてくる。立ち位置は変わらないけど見渡す景色は違うでしょ?
そんな景色も夕暮れかな?
ため息みたいな言葉に意味はいらないのです。
ただため息に意味があるだけ。
 
『GECKOU+』の記事もこちらに持ってきました。
少しづつまとめていきたいと思います。






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# by gecko-2005 | 2015-07-03 17:47 | お知らせ
瑞牆山植樹祭エリア
しじま谷正面 newルート

シケイダ(蝉)5.10a 12m
左スラブの右下にある丸みをおびたきれいなオフウィズス
左スラブ取り付きより歩いて終了地点に行ける。
少し木登りしてから取り付く。傾斜はないが出だしは登りにくい。
FA 2015/05とみづか Gear C小〜大 (出だしは小さいカムが有効)

十文字 5.12a/b
FA スギノタモツ 
顕著なルーフクラック 詳細は瑞牆クライミングガイドにて。
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写真 ↓ シケイダ 5.10a
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# by gecko-2005 | 2015-07-03 12:30 | 瑞牆のルート情報